


削用(得応軒)
長流・則妙・如水等と同様に同名の筆が多いですが、名前の由来となった元祖の筆です。
得応軒と銘打たれたのはこの筆だけです。
羊毛・鼬(イタチ)毛・馬毛を使用した穂は、
「龍虎図」で知られる著名な日本画家の橋本雅邦(はしもと がほう)の工夫により
削られて細くなっており、このため筆先がよく利く筆になっています。
それを見ていた宮内得應の2代目宮内市松が開発した筆。
しっかりとした弾力があり墨などの含みもよく、
変化に富んだ線描きや彩色に向いています。
特に線描きに向いており、
繊細な線描きから力強い線描きまで幅広い線描き表現が可能です。