お手紙のみならず、スマホケースやお財布・名刺入れなどに入れてほのかな香りを味わうことができます。
平安時代、貴族たちの間では大切なひとへ送るお手紙に香を焚きしめ、香りを添えて送っていました。
この習慣は、文香という形になり現在に残っています。
スマートフォンやパソコンの普及により、連絡が便利となったこの時代ですが、手書きのお手紙に香りをのせて、デジタルでは伝えきれない思いをしたためてみてはいかがでしょうか。
おりがみと香木を使用した、誰でも簡単に作れるオリジナル文香の作り方をご紹介いたします。
文香の材料
文香に入れる「香木」は、主に5つの原料からなります。
香木の種類ごとに配合を変え、お好みの香りを見つけてオリジナルの文香を作ることができます。
今回ご紹介する制作方法では、既に配合された「香木」を使用しています。
- 桂皮
- 白檀
- 龍脳
- 丁子
- 大ういきょう
文香の使い方
文香は、お手紙に限らず様々な場面で使うことができます。
名刺入れや手帳型のスマートフォン、手帳・金封・ポチ袋・熨斗紙などに入れてお使いいただけます。
- お手紙と一緒に
- 名刺入れに
- メモ帳や手帳に
- 金封やポチ袋に
文香のつくり方
ご自宅でつくれるオリジナル文香のつくり方をご紹介します。
①匂いの継続期間について
香木の匂いの継続期間は半年ほどです。
基本的に匂いが軽いものから順番に香りが飛び、時間をおくほどまろやかになります。
②和紙の折り紙は分厚いものを選ぶ
紙の薄いものだと、本などに時間挟んだままにすると、香木に含まれる油分によってシミが出る場合があります。
市販の洋紙折り紙を使用する場合は、香木をティッシュなどで包んでから入れましょう。
用意する材料は、「きざみ香木」と「折り紙(和紙がおすすめ)」です。
ここで紹介する文香の大きさ(完成形)は、約3cmの正方形です。
・折り紙のサイズ/6cm×6cm
・香木/おおよそ小さじ1/3杯(約5g)
*おりがみのサイズごとにお香を入れる量を調整しましょう。
【必要な道具】
・スティックのり
折り方
- ①お好きな柄の和紙折り紙でスタート!
- ②まず、折り紙にななめの折り目をつけていきます。
- ③折り目に沿って、中心から1/3の部分(画像の赤線)に印をつけます。
- ④ ③でつけた印に向かって反対の角をおり上げます。
- ⑤さらにそこから段折りを二回します。
- ⑥それを四辺繰り返します。
- ⑦四辺おり終わったらこのようになります。
- ⑧最後に折った角を開いて、画像赤罫線部分の内側をのりつけします。
- ⑨のりが乾いたら、画像のようにくちを開いて持ち、香木を入れます。
- ※和紙折り紙が薄い場合、ティッシュなどにくるんで入れると、漏れを防ぐことができます。
- ⑩すべて入れた後、底に寄せつつ折り込んでいきます。
- 完成!
- 折り方によって様々なアレンジも楽しめます。
丹青堂の和趣品・お香について
江戸時代より商う丹青堂では、お香のなかでも特に上質な商品を厳選して販売しています。
白檀・沈香等の香りは、日常に取り入れていただくだけで、リラックス効果など生活がより豊かなものになります。
使いやすいスティックタイプのお香や、コーンタイプのお香まで取り揃えておりますので、気軽にお楽しみいただけます。
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